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繊維芽細胞の可塑性が心臓の修復を助ける

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2015.150128

原文:Nature (2014-10-30) | doi: 10.1038/nature13928 | Cell plasticity helps hearts to repair

Toru Miyake & Raghu Kalluri

心臓繊維芽細胞は損傷を受けた心臓構造の修復に重要な役割を果たすことが知られている。さらに今回、心臓の繊維芽細胞には内皮細胞へと転換できる可塑性があり、心臓が損傷を受けた後にp53依存的に転換が誘導されて、傷害血管の修復を助けることが明らかになった。

冠動脈の閉塞に起因する心臓発作は、心筋細胞に重篤な傷害を与え、細胞の機能障害や死を引き起こす。損傷を受けた心臓では、死にかけた細胞や細胞の残骸の除去、免疫細胞の補充、そして血液供給を回復させるための新生血管の形成といった、修復と再生応答が誘導される。繊維芽細胞はこの修復応答で中心的役割を果たす。今回ノースカロライナ大学チャペルヒル校の(米国)Eric Ubilらは、繊維芽細胞が転写因子p53の活性化状態に依存して血管の内面を覆う内皮細胞に転換され得ることを示し、さらに、心臓繊維芽細胞の可塑性がこの修復プロセスで果たす役割を、Nature 2014年10月30日号585ページで明らかにしている1

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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