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忘却の遺伝子

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2014.140914

原文:Nature (2014-06-05) | doi: 10.1038/510026a | The forgetting gene

Laura Spinney

アルツハイマー病の有力な遺伝的リスク因子が20年余り前に報告されたが、研究者の多くはそれをほとんど無視してきた。しかし、その風潮がようやく変わろうとしている。

アルツハイマー病では年月を経るにつれて脳が著しく萎縮していく。

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1991年のある日、神経学者のWarren Strittmatterは、彼が得た「困惑する結果」を示すデータを見てほしいと研究室のボスに頼んだ。Strittmatterは当時、アルツハイマー病患者の脳内で見つかる分子凝集塊の主要成分であるアミロイドβを研究していた。彼は脳脊髄液内のアミロイド結合タンパク質を探していて、アポリポタンパク質E(アポE)を見つけたが、アポEにはアルツハイマー病との明らかな関連がなかったため困惑したのだ。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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