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地球磁場の減衰が衛星観測で明らかに

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2014.140913

原文:Nature (2014-06-26) | doi: 10.1038/510448a | Satellites show magnetic field in decline

DTU SPACE/ESA

欧州宇宙機関(ESA)の地磁気観測衛星SWARM(スウォーム)の初めての観測結果が2014年6月19日に公開され、地球の磁場が平均で100年間に約5%の割合で弱まっていることが分かった。地球の磁場は、太陽から放出される荷電粒子などから地球を守る働きをしている。SWARMは同一の3機の衛星からなり、2013年11月に打ち上げられた。

画像は観測結果で、2014年1月から6月までの間の地球表面での磁場の変化を示している。青色領域は磁場が弱まっている場所で、西半球(南北アメリカ大陸のある半球)での減少が最も大きい。黄色と赤色の領域は磁場が強まっている場所で、インド洋での増加が特に大きい。この観測ではまた、北磁極が北極圏を横切ってカナダからロシアのシベリアへと移動していることも確かめられた。科学者たちは、磁場の減衰の原因を解明するため、データの分析を続けることにしている。

(翻訳:新庄直樹)

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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