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コオロギの「沈黙」という選択

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2014.140804

原文:Nature (2014-05-29) | doi: 10.1038/nature.2014.15323 | Evolution sparks silence of the crickets

Katia Moskvitch

ハワイに生息するコオロギの雄が、寄生虫から身を守るために鳴くのをやめた。しかもこの変化は、驚くほど短期間のうちに2つの島の異なる個体群で 同時に並行して起きていた。

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「鳴く昆虫」の代表ともいえるコオロギの中に、寄生バエの脅威から逃れるため、翅を進化させて鳴くのをやめた個体群がいる。米国ハワイ州の2つの島に生息する雄コオロギの個体群が、わずか20世代という短期間に、それぞれ別々に翅の形状を適応進化させ鳴く能力を失った、という研究報告が発表されたのである1。この発見は、収斂進化(別々の集団や個体群が、自然選択の作用を受けてそれぞれ独立して類似の適応を進化させること)の最初期段階の理解に役立つ可能性がある。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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