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「1000ドルゲノム」成功への軌跡

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2014.140611

原文:Nature (2014-03-20) | doi: 10.1038/507294a | The $1,000 genome

Erika Check Hayden

米国政府は、ヒトゲノム配列の解読コストを待望された目標レベルまで低下させることに成功した。その成功のカギは、政府肝煎りのプログラムにあった。

急激なコストダウン
DNA配列解読のコストダウンは、ヒトゲノムプロジェクト終了(2003年)から数年の間はムーアの法則に沿うレベルで進んでいた。だが2007年頃には、それを超える速度で急落したのだ。

シリコンバレーにおいて、アイザック・ニュートンが確立した自然界の法則に匹敵する地位を占めているように思われるのが「ムーアの法則」である。インテル社の共同創業者Gordon Mooreが「コンピューターの性能は2年ごとに2倍に向上し、それ故その価格は半分になる傾向がある」という特徴を観察結果から得て提唱したもので、理論のわずかな見直しは必要だったものの、コンピューター業界は今日までの約50年間、この法則に当てはまる形で急速に発展を遂げてきた。しかし、それ以上の急速な変化を体験したゲノム研究者たちはこれを鼻で笑う。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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