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ロイヤル島からオオカミが消える日

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2014.140510

原文:Nature (2014-02-13) | doi: 10.1038/506140a | Iconic island study on its last legs

Emma Marris

オオカミとヘラジカの生態学研究で有名な米国ロイヤル島。そのオオカミ個体群が、絶滅の危機に瀕している。数十年にわたって隔離され、同系交配が繰り返されてきたためだ。

米国ミシガン州スペリオル湖のロイヤル島に生息するオオカミ集団とヘラジカ集団は、閉鎖環境の生態系の研究材料として長年観察されてきた。調査開始は1958年で、それぞれの個体数が、お互いの個体数や病気の蔓延、気候に反応して増減する様子の記録は、捕食者と被食者の研究としては世界最長である。けれども今、ロイヤル島のオオカミ集団は危機的状況にある。10年前には30頭いたオオカミが、2014年に入って10頭しか確認できていないのだ。この原因は同系交配により弱い個体が多くなったことにあり、米国立公園局は、「遺伝的救済」のために島の外から新しい個体を連れてくることを考え始めているという。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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