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スタチンは骨の成長を促す

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 12 | doi : 10.1038/ndigest.2014.141224

原文:Nature (2014-09-25) | doi: 10.1038/nature13750 | Statins give bone growth a boost

Bjorn R. Olsen

軟骨形成と骨成長の異常によって起こる低身長症について、iPS細胞モデルが構築された。研究チームはさらに、高コレステロール血症治療薬であるスタチンが軟骨形成と骨成長を促進する可能性があることをこのモデルを用いて明らかにした。

ヒトの低身長症の3分の2では、FGFR3と呼ばれるタンパク質をコードする遺伝子の欠陥が原因となっている。FGFR3は通常、小児期および青年期の四肢骨の成長を調節する分子装置においてブレーキ信号を制御する役目を果たしている。新生児の1万~3万人に1人では、遺伝子の変異によりFGFR3が過剰に活性化して、ブレーキが強くかかり過ぎる状態になっている。低身長症で見られる細胞過程の異常に関する理解は進んでいるものの、その治療法については、候補薬剤のスクリーニング・評価試験のための効率的な方法がないことが開発の妨げになっていた。今回、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山下晃弘らは、骨格成長異常の治療薬候補をスクリーニングするための系を、ヒト疾患ベースで確立したことを、Nature 2014年9月25日号507ページに報告した1。この成果は、その治療法開発に関する問題の解決につながる大きな一歩となる。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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