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狙いどおりのナノチューブに成長する「種」

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2014.141128

原文:Nature (2014-08-07) | doi: 10.1038/512030a | Seeds of selective nanotube growth

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1種類の単層カーボンナノチューブ(SWCNT)のみを選択的に合成できる技術が開発された。この方法を利用すれば、あらゆる種類のナノチューブを純粋な形で得られるようになるかもしれない。

単層カーボンナノチューブ(SWCNT)の魅力は、合成可能な種類が100以上も存在することだ。しかし、この多様性は同時に、SWCNTの最も厄介な面でもある。ナノチューブは種類によって特性が異なるため、必然的にその応用も異なってくると予想されるが、ナノチューブ合成では通常、どの方法を用いても生成物はおよそ5~50種類からなる混合物として生成する1,2。またその種類の多さゆえ、生成したナノチューブを種類ごとに分離する操作は煩雑なものになっている。こうした手順を回避すべく、研究者たちは20年間にわたり、単一種のSWCNTのみを成長させる試みを続けてきた。そんな中、スイス連邦材料科学技術研究所(EMPA;デューベンドルフ)のJuan Ramon Sanchez-Valenciaらはこのたび、単一種SWCNTの制御合成についに成功し、Nature 2014年8月7日号61ページに報告した3

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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