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歯の構造の進化をin vitroで再現

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2014.141126

原文:Nature (2014-08-07) | doi: 10.1038/nature13651 | Tooth structure re-engineered

Zhe-Xi Luo

モルフォゲンであるEDAタンパク質を欠損したマウスには、正常な構造の歯が生えない。EDA欠損マウスの胎生期の歯にEDAを加えて培養すると、EDAの量に応じて、歯は進化の過程をたどり、マウス本来の構造に戻ることが示された。

発生の変化と進化との基本的なつながりは、かなり以前に確立されている1。発生の過程を変化させて生物の形状と構造をも変貌させる遺伝的変化の多くが分子的研究で明らかにされ、進化の謎の解明が新たに進められていることから、その両者のつながりが再び強調されている2Nature 2014年8月7日号44ページで、ヘルシンキ大学(フィンランド)のEnni Harjunmaaら3は、発生中の歯の形状を制御する遺伝子とシグナル伝達経路に手を加えるだけで、さまざまな構造の歯がin vitroで作り直されたことを示した。さらに、再現された歯の構造は、遠い哺乳類祖先の歯から現在に至るまでの齧歯類の歯の進化過程を極めてよく表していた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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