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南極大陸の秘密の湖

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2014.141116

原文:Nature (2014-08-21) | doi: 10.1038/512244a | Antarctica’s secret garden

Douglas Fox

南極大陸の氷床の表面下800mにある氷底湖から採取したサンプルに数千種類の微生物が含まれていることが明らかになった。未知の巨大な生態系の存在が示唆される。

氷河の下のウィランズ湖から採取したサンプルを運ぶJohn Priscu。

J. T. THOMAS

南極の氷原を吹き渡る冷たい風が、黒々とした掘削孔の周りに立つ科学者たちの鼻や耳の感覚を奪っていく。掘削孔の中からケーブルの最後の数mを巻き取っていくウインチからは、氷のかけらがパリパリと音を立てて剥がれ落ちる。ケーブルの先端には野球のバットほどの長さの筒がぶら下がっていて、無菌服を着た2人の作業員がかがみ込んでそれをつかんだ。彼らは筒に付着した氷をハンマーでたたき落とすと、ドライヤーの温風を当てて細かい部分の氷を解かす。「閉じていましたか?」とウインチのオペレーターが尋ねた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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