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ケプラー宇宙望遠鏡が任務を終える

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130814

原文:Nature (2013-05-23) | doi: 10.1038/497417a | The wheels come off Kepler

Ron Cowen

太陽系外の惑星探索で素晴らしい成果を挙げてきたケプラー宇宙望遠鏡だが、姿勢制御に必須のリアクションホイールが故障してしまい、残念ながら終わりのときを迎えたらしい。

ケプラーの観測データから、生命の居住が可能かもしれない4つの惑星が見つかっている(図はそれらの想像図)。しかし、ケプラーの重要な機能が故障してしまったため、地球(左端)の真の双子の惑星を見つけることは、もはや難しいかもしれない。

Credit: JPL-CALTECH/AMES/NASA

米航空宇宙局(NASA)が2009年に打ち上げた宇宙望遠鏡ケプラーは、これまでで最も成果を挙げた太陽系外惑星探索装置であり、現代の驚異的な工学技術のたまものでもある。ケプラーは、恒星の明るさのわずかな減少から、太陽系外惑星が恒星の表面を横切る、小さな食を見つけ出す。星からの光を口径1.4mの反射鏡で9500万画素のカメラに集め、明るさのわずか10万分の1ほどの減少を検出することができる。しかし、2013年5月14日、その唯一の機械的動作部分の1つが故障し、6億ドル(約590億円)の費用を投じた宇宙望遠鏡はもはや満足に機能しなくなった。壊れたのは、子どものおもちゃのジャイロスコープ(コマの一種)に似た、約20万ドル(約2000万円)の装置だった。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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