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時代遅れのコレステロール目標値

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130512

原文:Nature (2013-02-28) | doi: 10.1038/494410a | Cholesterol limits lose their lustre

Heidi Ledford

米国で心臓の健康に関するガイドラインの改訂が行われる。数値目標最優先の治療からの脱却を図るためだ。

退役軍人保健局(米国ワシントンD.C.)で臨床分析と報告を統括するJoseph Francisは、健康診断で「悪玉」LDLコレステロール値が正常値の2倍であることを知らされ、リピトール(アトルバスタチン)の服用を始めた。この薬は、血中のコレステロール値を下げる「スタチン」の一種で、製薬史上最も売れている薬剤だ。服用開始からまもなく、彼はコレステロール低下薬の弊害と、その薬の使用法を指導する医師によるアドバイスの弊害に気が付いた。FrancisのLDL値は急激に低下したが、臨床ガイドラインが定める目標をわずかながら上回ったままなのだ。ほかの薬剤を併用しても効果がなく、リピトールの投与量を増やすと筋肉痛が生じた。まれではあるが、スタチンの副作用で筋肉が破壊される場合がある。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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