News Feature

ニューヨークを高潮から守れ!

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130508

原文:Nature (2013-02-14) | doi: 10.1038/494162a | New York vs the sea

Jeff Tollefson

2012年10月、ニューヨーク市はハリケーン「サンディー」がもたらした高潮により甚大な被害を受けた。科学者と行政当局は、将来の水害から米国最大の都市を守る方法を模索している。

Credit: MICHAEL BOCCHIERI/GETTY

ニューヨーク市マンハッタン区の南端に位置する地下鉄1号線のサウスフェリー駅。その階段を下りながら、Joe Leaderの心は沈んでいった。2012年10月29日午後8時、ハリケーン「サンディー」は、150kmほど南のニュージャージー州に上陸したところだった。ニューヨーク市地下鉄網の管理責任者としてパトロールに出ていたLeaderは、サウスフェリー駅がハリケーンからの避難場所になることを期待していたが、そこで彼を迎えたのは、煙報知器のサイレンのかん高い音と、ごうごうという水音だった。プラットフォーム階に至る最後の階段を4分の3まで下りたところで、彼は懐中電灯の光を暗闇に向けた。プラットフォームはすでに水没していて、海水は1、2分に1段ずつ階段を飲み込んできていた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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