Japanese Author

低酸素環境で、造血幹細胞が 維持される仕組みを解明!

田久保 圭誉

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130422

再生医療などへの期待が高まる幹細胞だが、まだ謎も多く残されている。めったに増殖せず、長い間維持され続ける仕組みも、その1つだ。慶應義塾大学医学部の田久保圭誉専任講師らは、造血幹細胞の維持には低酸素環境が重要であることを発見し、その分子メカニズムを突き止めた。幹細胞の維持基盤の全容解明や人工培養に向かって、道が開かれた。

なぜ低酸素環境か?

–– 幹細胞のニッチとは何のことですか?

田久保: 生体内の細胞は、単独では生きていくことができません。周囲の細胞、タンパク質、イオンなどの環境に常に依存し、そこからさまざまな情報を得ています。このような細胞を取り巻く微小環境をニッチと呼んでおり、幹細胞においてもその重要性が注目されています。幹細胞の種類にもよりますが、周囲に特殊な細胞が存在する必要があったり、カルシウムイオンが多く必要になったりすることがわかっています。

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度