Research Highlights

火山噴火の明確な前兆現象

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130223

原文:Nature (2012-11-22) | doi: 10.1038/491498a | Volcanoes swell before blasting

 

Credit: BAY ISMOYO/AFP/GETTY

インドネシアの西スンダ弧は、地球上で最も活動が盛んな火山地域の1つである。この島弧に沿った複数の火山で、中心部に顕著な隆起が見られ、それが噴火の前兆現象となっているようだ。

マイアミ大学(米国フロリダ州)のEstelle ChaussardとFalk Amelungは、2006年から2009年まで、スマトラ島、ジャワ島、バリ島にある76の活火山について、レーダーを使って山体の膨張の遠隔探査を実施した。調査期間中に明瞭な隆起信号が見られた6つの火山のうち、シナブン山(写真)、クリンチ山、スラメット山の3つで、その後まもなく噴火が発生した。

著者らは、インドネシアのように、マグマだまりが比較的浅い所にある地域では、山体の測定可能な膨張が、噴火の前兆となっている場合が多いと結論付けている。この知見は、火山活動の予測を大幅に向上させるかもしれない。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Geophys. Res. Lett. http://dx.doi.org/ 10.1029/2012GL053817 (2012)

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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