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LPSは細胞内でも感知される

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 12 | doi : 10.1038/ndigest.2013.131231

原文:Nature (2013-09-12) | doi: 10.1038/nature12556 | Lipopolysaccharide sensing on the inside

Vijay A. K. Rathinam & Katherine A. Fitzgerald

グラム陰性細菌の外膜に存在するリポ多糖(LPS)は、宿主細胞の細胞表面にある受容体TLR4によってのみ感知されると考えられていた。しかし今回、LPSは、細胞質内でも感知されることが分かった。

自然免疫系は、微生物に対する精巧な防御系であるが、その過剰な活性化は危険でもある。すなわち、サイトカインと呼ばれる細胞情報伝達分子が過剰に産生されたり、死にゆく細胞から細胞内容物が過剰に放出されたりすると、それが直接あるいは間接的に、宿主組織を損傷することもあり、極端な場合には敗血症が引き起こされる。このような応答の最初の引き金となるのは、グラム陰性細菌の外膜の主要な構成要素であるLPSだ(LPSはリポ多糖と呼ばれる糖脂質のこと)。遺伝学的研究では、LPSは、感染性細菌の検知に特化した進化的に古い受容体ファミリーの1つであるToll様受容体4(TLR4)によってのみ感知されることが示唆されていた1,2が、TLR4非依存的に感知されることを示唆する報告もあった3

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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