Collection

生物学的性差・ジェンダー差

生物学的性別(セックス)による差は、個人レベルだけでなく、細胞レベルでも確認できることが分かってきました。それは時に、命に関わることが報告されています。また、社会的・文化的に形成された性別(ジェンダー)に関しても、特定のジェンダーに負担がのし掛かる、差別があるといった社会構造が問題となっています。全ての人が公正・平等に暮らすことを掲げるSDGsにおいても、男女格差の解消はゴールの1つに設定されています。性差/ジェンダー差を直視し、問題に取り組むことは、不公平や不便の解消だけでなく、命を守ることにもつながります。このCollectionでは、生物学的性差およびジェンダー差に関する記事を一覧にしています。


求められる性差分析、実現への壁

実験において性差が果たす役割を考慮するよう研究者に要請する研究資金配分機関や出版社が増えている。この要請に対しては異論もあり、適切に対応するのは容易ではない。

2022年12月号

研究に性差分析を強く求めます Free access

Nature および一部のNature 関連誌への投稿論文では、研究デザインにおいて性別やジェンダーをどのように考慮したか、詳しく報告いただくことになりました。

2022年8月号

性差の視点から社会を変える! ジェンダード・イノベーション研究所 Free access

性差に関する課題を解決し、技術革新と偏り解消を目指す国内初の研究拠点が、お茶の水女子大学に設立された。

2022年8月号

女性科学者の割合が過去最高に Free access

世界各国の数百万件の論文出版記録の縦断研究から、20年前と比べて、研究者として歩み出す女性が増加傾向にあることが分かった。

2021年11月号

女子サッカー選手は脳損傷のリスクが高い Free access

米国の高校生アスリートにおける脳震盪の発生率とその原因に関するデータから、男女間で顕著な違いがあることが明らかになった。

2021年7月号

パンデミックと女性研究者たち Free access

研究者としての昇進を妨げる可能性のある「母親の壁」。これについて、ロックダウンでどのようなことが明らかになるのか。私はそれを知りたいと考えている。

2020年6月号

「マネル」にさせない Free access

Nature は、研究会議や研究イベントにおける多様性の向上を目指し、新しい行動規範を策定しました。

2020年3月号

痛みを生む経路に性差あり

これまで何十年間も、痛みを発生させる機序に性差はないと考えられてきたが、近年、性別によりその経路が異なっていることが分かってきた。

2019年6月号

周期表の発展を支えた女性科学者たちの物語

新元素の発見から既知元素の特性評価まで、周期表を形作る上で重要な役割を果たしてきた女性科学者たちに、化学史学者のBrigitte Van TiggelenとAnnette Lykknesが光を当てる。

2019年4月号

実験者の性別がケタミンの作用を左右する?! Free access

マウスにケタミンを投与する実験で、投与者が男性の場合にだけ、マウスに抗うつ作用が見られることが報告された。

2018年1月号

世界に広がる英国発の男女共同参画推進事業

学術機関における男女共同参画の推進度合いを格付けする英国の「アテネ・スワン」が、世界に広がりつつある。米国では、人種と障害にまで範囲を広げた計画の導入準備が進められている。

2017年12月号

免疫応答の男女差という「不都合な真実」

感染に対する免疫系の反応に男女差があるという事実は、今日の医学に大きな問題を投げかけるものだ。研究者たちは、この真実に目を向け始めている。

2016年9月号

雄の線虫で「ミステリー」ニューロン発見

調べ尽くされたと考えられていた線虫の神経系で、新たなニューロンが発見された。雄にしか見られないこの謎のニューロンに、神経科学者たちは関心を寄せている。

2015年12月号

大うつ病の遺伝子マーカー見つかる!

うつ病と関連する特定のゲノム塩基配列の探索は、これまで望み薄と考えられていたが、今回、大うつ病と強固な関連性を示す遺伝子が見つかった。この発見で、精神病に関係した遺伝子の捜索が熱を帯びそうだ。

2015年10月号

揺れる性別の境界

一般社会では、性別が二元的に男か女かに分けられている。だが、生物学的な研究が進んだことで、性別は単純に二元化できるものではないことが分かってきた。

2015年5月号

造血幹細胞にも性差がある

血球を作り出す造血幹細胞は、エストロゲンに応答して、雄より雌のマウスでより頻繁に分裂することが分かった。これはおそらく、雌が妊娠時により多くの血液を必要とするようになることに備えているためだろう。

2014年4月号

輝く女性科学者たち

女性であることは研究に何か影響しましたか? 本格的な研究生活をスタートさせつつ、出産や育児にもチャレンジする30代の女性科学者4人に尋ねてみた。

2013年6月号

科学界の男女格差を調査

科学界では、あからさまな男女差別はめったに見られなくなったが、女性に対する社会的障壁はまだ残っている。

2011年5月号

資金配分が少なすぎる脳疾患研究

このほど発表されたヨーロッパの神経・精神疾患に関する統計は、まさに衝撃的なものだ。この分野にもっと研究資金を振り向けるよう、明らかに現在のやり方を変える必要がある。

2011年12月号


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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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