Review

計算機科学:NumPyを用いた配列プログラミング

Nature 585, 7825 doi: 10.1038/s41586-020-2649-2

配列プログラミングによって、ベクトル、行列、高次元配列のデータにアクセスし、これらを操作・演算する、強力かつ簡潔で表現力の高い構文が得られる。NumPyは、プログラミング言語Python向けの主要な配列プログラミングライブラリで、物理学、化学、天文学、地球科学、生物学、心理学、材料科学、工学、金融、経済学など多岐にわたる分野において研究の分析パイプラインとして基本的な役割を担っている。例えば天文学では、NumPyは、重力波の発見やブラックホールの最初の撮像で使用されたソフトウエアスタックの重要な部分であった。本論文では、いくつかの基本的な配列の概念が、科学的データを整理、探索、分析するための単純で強力なプログラミングパラダイムをいかにもたらすかを概説する。NumPyは、科学分野のPythonエコシステムを構築する基盤である。NumPyは非常に普及しており、いくつかのプロジェクトでは、専門的な要望を持つユーザーを対象にしてNumPyに似せた独自のインターフェースや配列オブジェクトが開発されてきた。NumPyはこのエコシステムの中心的な位置にあり、そうした配列計算ライブラリ間の相互運用レイヤーとしての役割を果たす機会がますます増えていて、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)と共に、次の10年間の科学的分析や工業分析をサポートする柔軟なフレームワークを提供する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度