Review

がん治療:がんにおける薬剤抵抗性についての枠組み

Nature 575, 7782 doi: 10.1038/s41586-019-1730-1

がんにおける治療抵抗性の問題は多面的である。今回我々は、還元主義的手法にのっとり、薬剤抵抗性の主要な決定要因を定義付けて分類した。これらの要因には、腫瘍負荷と腫瘍増殖の動態、腫瘍不均一性、物理的障壁、免疫系と腫瘍微小環境、アンドラッガブルな発がん性ドライバー、治療による選択圧に起因するさまざまな結果が含まれる。我々は、薬剤抵抗性に対する一般的な4つの解決策を提唱する。これらはそれぞれ、1)がん化の阻止を可能にするより早期の腫瘍発見、2)治療中の適応的モニタリング、3)より深い奏功をもたらす新規薬剤や改善された薬理学的指針の追加、そして、4)ハイスループットの合成致死スクリーニングや臨床ゲノムデータの統合、数理モデル化によるがん細胞依存性の特定に基づく。最終的には、これらのさまざな手法が各腫瘍に対して全ての意思決定段階で利用可能になり、治療選択の際の情報提供に用いられるようになるだろう。

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