Perspective

気候科学:厳しい気候目標のための残された炭素予算の見積もりと追跡

Nature 571, 7765 doi: 10.1038/s41586-019-1368-z

過去十年間に報告された研究によって、地球温暖化が大気中に放出された二酸化炭素の総量にほぼ比例することが示されてきた。これにより、残された炭素予算、つまり平均気温の上昇をパリ協定で定められた限界内に抑えながら、大気中にまだ放出できる人為起源の二酸化炭素の総量を見積もることが可能になる。しかし、これまでに報告されている残された炭素予算の見積もりは幅が大きく、パリ協定と一致する排出削減目標を定める手段としての有効性は低い。本論文では、残された炭素予算の見積もりを追跡し、こうした見積もりが科学的知識の進歩とともに、経時的にどのように改善し得るか理解できるようにするための枠組みを提示する。この枠組みを適用すれば、残された炭素予算の見積もりの相違を整合するのに役立ち、将来の見積もりの範囲における不確かさを減らすための基礎が得られる可能性があると、我々は提案する。

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