Perspective

化学合成:有機合成のデジタル化

Nature 570, 7760 doi: 10.1038/s41586-019-1288-y

有機化学はその多くが、具体的な目標や仮説の研究向けの助成金を受けた研究機関の研究室によって、特定の目的に特化した方法で進められてきた。現代の合成方法によってかなり複雑な分子が得られるが、単一の化学反応の結果を予測することは、まだ大きな課題である。効率、品質、収率などの基準を指針として最適な合成順序を選択する賢明な意思決定を可能にするには、化学反応式の「矢印の上」に記された反応条件の予測を改善する必要がある。情報を交換しデータを共有する方法は、従来のやり方から、コンピューターで読み取れる形式かつ開かれた協調体制へと進化する必要がある。こうした進化はイノベーションを加速するが、データの処理、キュレーション、基準を標準化した「ケミストリー・コモンズ」を創設する必要がある。

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