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疫学:2000〜2017年のサハラ以南のアフリカにおけるHIV有病率のマッピング

Nature 570, 7760 doi: 10.1038/s41586-019-1200-9

HIV/AIDSは、サハラ以南のアフリカにおける疾病負荷の主原因である。これまでの証拠から、HIVの有病率には大きな地域変動があることが分かっている。しかし、アフリカ大陸全域における高空間分解能での地方レベルの変動についてはまだ調べられていない。今回我々は、2000〜2017年における、成人(15~49歳)のHIV有病率とそれに対応するHIV感染者数を推定することで、5 × 5 km分解能でサハラ以南のアフリカにおけるHIV有病率の国内変動を調べた。我々の解析から、2000〜2017年の、サハラ以南のアフリカ全体でのHIV有病率の大きな国内変動と、HIV有病率の方向性と変化率の両方における地域差が明らかになり、国レベルで傾向を調べた場合に、重要な地域差がどの程度隠されてしまうかがはっきりと示された。今回の空間的、時間的に横断したHIV有病率の精密な推定は、サハラ以南のアフリカでHIV感染を制御するのに必要な、正確に標的を定めた介入のための重要な手段を提供するものである。

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