Perspective

微生物学:統合ヒトマイクロバイオームプロジェクト

Nature 569, 7758 doi: 10.1038/s41586-019-1238-8

米国立衛生研究所(NIH)のヒトマイクロバイオームプロジェクト(HMP)は、10年間にわたり2つの段階で進められてきた。一連のプロジェクトからは、多くの情報資源や手法の他、ヒトとヒトマイクロバイオームとの間の相互作用を健康関連転帰と結び付ける数々の発見がもたらされている。最近完了した第2の段階「統合ヒトマイクロバイオームプロジェクト(integrative HMP;iHMP)」は、1)妊娠と早産、2)炎症性腸疾患、3)前糖尿病患者に影響を与えるストレッサー、という3つの状況における、マイクロバイオームと宿主のさまざまな動的変化についての研究からなる。関連研究からは、これらの状況での宿主–微生物相互作用の機構が明らかになり始めており、また、これらの研究は、他にはない独特なデータ資源(HMP Data Coordination Centerにて入手可能)を提供するとともに、ヒトマイクロバイオームに関するの今後のマルチオミクス研究に向けた枠組みとなるだろう。

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