Letter

社会科学:サハラ以南のアフリカにおける2000〜2015年の住宅の変化のマッピング

Nature 568, 7752 doi: 10.1038/s41586-019-1050-5

適切な住宅に住むことは基本的人権の1つであり、人間の安全保障、栄養、健康に不可欠であるとともに、国連の「持続可能な開発目標」の中心的目標の1つになっている。世界的に見て、住宅の必要性は2050年までに人口が倍以上に増加すると予測されるアフリカで最も喫緊である。しかし、アフリカ全域の住宅の質に関する既存のデータは主に都市部に限られており、ほとんどが国レベルの記録である。今回我々は、地球統計学的な枠組みにおいて全国調査データを組み合わせることにより、サハラ以南のアフリカにおける2000〜2015年の住宅の変化を定量化した。その結果、サハラ以南のアフリカの都市部および地方の住宅では、2000〜2015年に顕著な変化が認められ、住宅の改善(水と衛生の改善、十分な居住空間、耐久性のある構造)の普及率が11%(95%信頼区間10~12%)から23%(同21~25%)に倍増したことが分かった。一方で、5300万人(95%信頼区間5000万~5700万人)のアフリカ都市部の住民[調べた都市人口の47%(同44~50%)]は、2015年時点で改善の見られない住宅に住んでいた。我々は、サハラ以南のアフリカ全域における住宅事情の、高分解能の標準化された推定結果を提示する。我々のマップは、変化を評価する際の基準になるとともに、持続可能な開発目標の時代において介入を導くための機構を提供するものである。

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