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医学研究:抗体とTLR7アゴニストはSHIV感染サルにおいてウイルスリバウンドを遅らせる

Nature 563, 7731 doi: 10.1038/s41586-018-0600-6

潜伏性ウイルスリザーバーは、HIV-1感染の治癒をもたらす手法の開発の大きな障壁である。以前の研究で、抗レトロウイルス療法(ART)中断時に投与された強力でHIV-1 Env特異的な広範囲中和抗体(bNAb)の直接的な抗ウイルス活性が示されたが、bNAbがARTの間にもウイルスリザーバーを標的にし得るかどうかは明らかになっていない。今回我々は、ARTの間にV3グリカン依存性のbNAb であるPGT121を、Toll様受容体7(TLR7)アゴニストであるベサトリモド(GS-9620)と共に投与すると、急性感染初期にARTを開始したサル–ヒト免疫不全ウイルス(SHIV)-SF162P3感染アカゲザルにおいて、ART中断後のウイルスリバウンドが遅れることを示す。さらに、PGT121とGS-9620の両方を投与され、かつART中断後にウイルスリバウンドを示さなかったグループのサルの一部では、養子移入研究やCD8除去研究によっても、ウイルスは認められなかった。これらのデータは、自然免疫刺激とbNAb投与を組み合わせて行うことが、ウイルスリザーバーを標的とするための有望な戦略となる可能性を示している。

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