Letter

海洋保全:キャッチ・シェアは漁獲競争を緩和する

Nature 544, 7649 doi: 10.1038/nature21728

漁業では、「共有地の悲劇」は漁獲競争の形で現れ、これが漁期の短縮を招き、結果的に生態系の破壊や経済的浪費、職業上の危険をもたらす。キャッチ・シェアは、漁獲量を割り当てて個々の漁業者の権利を確保することでこうした競争を停止させると仮定されているが、これを裏付ける証拠は特定の事例でしか得られていない。今回我々は、米国の39の漁業での自然実験の結果を体系的に分析することで、キャッチ・シェアが競争を緩和するかどうか評価した。キャッチ・シェアを導入している各漁業について、対応する未導入の漁業を対照として設定し、政策導入の前後でこれらを比較した。また、プールモデル、および政策導入漁業と対照漁業との各ペアについての個々の見積もりを統合するメタ解析において、政策導入による平均的な効果を見積もった。市場に基づく管理が漁獲競争を終結させるという理論と一致して、我々はキャッチ・シェアが漁期の延長につながるという強力な証拠を見いだした。この証拠は、市場に基づく規制の使用を他の漁業へも拡張すべきかどうかという現在の議論に情報を与えるものである。

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