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ワクチン:修飾されたヌクレオシドを含むmRNAワクチンの低用量単回投与によるジカウイルス防御

Nature 543, 7644 doi: 10.1038/nature21428

ジカウイルス(ZIKV)は、新生児と成人で重篤な神経病理学的症状が見られるパンデミックの原因であることが最近明らかになった。ZIKVに特異的な治療薬あるいは予防薬はない。それゆえ、安全で有効なワクチンの開発は優先度の高い課題となっている。メッセンジャーRNA(mRNA)は、ワクチン抗原や治療用タンパク質の送達のための、用途が広く非常に有効性の高いプラットホームである。今回我々は、2013年のZIKV大流行の際の株のprM–E(pre-membrane and envelope)糖タンパク質をコードするmRNAのヌクレオシドに修飾を施し、脂質ナノ粒子に封入した(mRNA–LNP)。これを免疫のために皮内へ低用量単回投与すると、マウスと非ヒト霊長類で強力かつ持続的な中和抗体応答が誘導されることを示す。マウスは、30 μgのヌクレオシド修飾ZIKV mRNA–LNPを使った免疫により、ワクチン投与後2週目もしくは5か月目に行ったZIKVチャレンジ投与から防御され、非ヒト霊長類は50 μgの単回投与で、ワクチン投与後5週目のZIKAチャレンジ投与に対する防御に十分であった。これらのデータは、ヌクレオシドが修飾されたmRNA–LNPが持続的な防御免疫を迅速に誘導すること、従ってヌクレオシド修飾mRNA–LNPはZIKVに対する世界的な闘いのための新規で有望なワクチン候補であることを実証している。

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