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ゲノミクス:ヒト6万706人におけるタンパク質コード領域の遺伝的変動の解析

Nature 536, 7616 doi: 10.1038/nature19057

ヒトの遺伝的変動の大規模な参照データセットは、DNA塩基配列変化の医学的および機能的な解釈に極めて重要である。今回我々は、ExAC(Exome Aggregation Consortium)の一環として作成された、多様な祖先系統の6万706人についての高品質エキソーム(タンパク質コード領域)DNA塩基配列データの収集およびその解析結果について報告する。ヒトの遺伝的多様性に関するこのカタログは、平均してエキソームの8塩基ごとに1個のバリアントを含んでおり、頻発性変異が広く存在する直接的証拠となる。このカタログを用いて、塩基配列バリアントの病原性の客観的な評価基準を算出し、さまざまな種類の変異に対して強力な選択を受けた遺伝子を突き止めた。予測されるタンパク質短縮バリアントをほぼ完全に除去した3230の遺伝子が同定されたが、その72%には、対応することが現在確認されているヒト疾患表現型がなかった。さらに、これらのデータは、病因バリアント候補の効率的な選別や、ヒトのタンパク質コード遺伝子における「ノックアウト」バリアントの発見に利用できることも明らかになった。

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