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がん:胃腺がんの包括的な分子特性解析

Nature 513, 7517 doi: 10.1038/nature13480

胃がんは、がんによる死亡の主原因の1つだが、組織学的および病因論的な不均一性のために、分子特性や臨床特性の解析は難しかった。今回、がんゲノムアトラス(TCGA)計画の一環として、295例の原発性胃腺がんの包括的な分子評価が行われた。その結果から、胃がんを分子レベルで以下のような4つのサブタイプに分ける分類法を我々は提案する。各サブタイプは、エプスタイン・バー(EB)ウイルス陽性でPIK3CA変異が頻発しており、DNAの極端な高メチル化が見られ、JAK2CD274(別名PD-L1)、PDCD1LG2(別名PD-L2)の増幅が見られる腫瘍;マイクロサテライトが不安定で、標的化可能な発がん性シグナル伝達タンパク質をコードする遺伝子の変異など、変異率が高まっている腫瘍;ゲノムが安定な腫瘍で、広範な組織学的変動とRHOAの変異、あるいはRHOファミリーGTPアーゼ活性化タンパク質などの融合が多く見られる腫瘍;染色体の不安定性を示し、著しい異数性と受容体チロシンキナーゼの局所的増幅が見られる腫瘍である。これらのサブタイプの性質が明らかになったことは、患者の層別化と標的化治療の臨床試験のための行程表作製に役立つ。

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