Letter

宇宙:ラニアケア超銀河団

Nature 513, 7516 doi: 10.1038/nature13674

銀河は集まって銀河団を作り、フィラメントに沿って存在しており、ボイドと呼ばれる大きな領域には存在しない。分光学的探査から得られたマップにこうした構造が見られ、明らかな境界を持たずに相互につながった構造のネットワークが明らかになっている。銀河が密集している広大な領域は、用語が正確ではないものの、「超銀河団」と呼ばれている。しかし、この構造を解析する別の方法がある。もし、地球からそれぞれの銀河までの距離が直接計測されれば、距離にハッブル定数を掛けた宇宙の平均膨張速度を、観測された速度から引くことによって、特異速度を算出することができる。特異速度は、宇宙膨張からの視線方向のずれであり、重力摂動によって生じ、特異速度のマップは物質分布のマップに変換することができる。本論文では、特異速度のカタログを用いて作成した構造のマップを報告する。我々は、水が分水嶺で分かれるように、特異速度流が発散する場所を発見し、この発散点を追跡して我々を取り囲む表面を見いだした。この表面によって囲まれる体積の内側では、平均宇宙膨張速度と長距離に及ぶ流れとを差し引くと銀河の運動は内側に向いている。我々は、超銀河団がそのような表面の内側の体積を占めるものであると定義付け、我々の属する超銀河団の広がりを定義して、ラニアケアと名付けた。

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