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分子生物学:CPEB1は選択的3′-UTR形成を翻訳調節と協調させる

Nature 495, 7439 doi: 10.1038/nature11901

哺乳類の遺伝子の半数以上は、複数のメッセンジャーRNA(mRNA)アイソフォームを生じるが、それらは3′非翻訳領域(3′ UTR)に違いがあるため調節配列も異なり、細胞増殖やがんと関連がある場合も多い。しかし、特定のmRNA群に対する選択的な3′-UTRプロセシングを調整する機構については、ほとんどわかっていない。本研究では、mRNAの翻訳を調節するRNA結合タンパク質である細胞質ポリアデニル化配列結合タンパク質1(CPEB1)が、選択的3′-UTRプロセシングも制御していることを報告する。CPEB1は核に移行して、そこでスプライシング因子と共局在し、数百のmRNA 3′ UTRの短縮に関与することで、それらのmRNAの細胞質での翻訳効率を制御している。CPEB1を介した3′-UTRの短縮は、細胞増殖や腫瘍形成と相関している。CPEB1のmRNA前駆体への結合は、選択的なポリアデニル化部位の使用を促すだけでなく、U2AF65の動員を阻害することで選択的スプライシングを変化させる。今回の結果は、CPEB1が選択的3′-UTRプロセシングの調節に果たす新たな機能を明らかにし、CPEB1が核と細胞質で果たす2つの機能によって、選択的3′-UTRプロセシングがmRNA翻訳の調節と協調していることを示している。

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