Article

微生物学:ヒトマイクロバイオーム研究のための枠組み

Nature 486, 7402 doi: 10.1038/nature11209

ヒトの体には、さまざまな微生物群集とそこに含まれる遺伝子群(マイクロバイオーム)が至るところに存在し、ヒトの健康や病気に重要な役割を果たしている。米国立衛生研究所(NIH)が立ち上げたヒトマイクロバイオームプロジェクト・コンソーシアムは、メタゲノム解析プロトコル開発のための集団規模の枠組みを確立し、それによって、研究者が利用できるさまざまな種類の高性能メタゲノムデータの作成、処理、解釈のための標準化手法など、品質の確保された幅広い情報供給源とデータが生じることになった。本論文では、242人の健康な成人集団を対象に15あるいは18か所の身体部位から最大3回にわたって採集した検体資源について述べる。これらから、16SリボソームRNA遺伝子による5,177件の微生物分類プロファイルと3.5テラ塩基を超えるメタゲノム塩基配列がこれまでに得られている。並行して、ヒトの体から単離された約800の参照ゲノムの塩基配列も解読された。総合するとこれらのデータは、ヒトマイクロバイオームの豊富さと多様さを表す最大級の情報供給源であり、同時に現在と将来の研究を支える枠組みにもなる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度