目次

Editorials

ロシアのプーチン大統領の科学予算増額方針は歓迎すべきだが、同時に、科学研究体制の抜本的改革が必要だ。

p.245

doi: 10.1038/483245a

ドイツの大学システム立て直しのためには、提案されている憲法改正が必要であるが、範囲を広げて問題を複雑にすべきではない。

p.245

doi: 10.1038/483245b

日本は、東北大学の長引く論文不正問題に決着をつけるべきだ。

p.246

doi: 10.1038/483246a

News

ロシアのプーチン大統領が科学予算の大幅増を約束しているが、研究者には懐疑的な見方も。

p.253

doi: 10.1038/483253a

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の気候変動モデルに、古気候のデータを利用しようという試みが。

p.254

doi: 10.1038/483254a

NASAが銀河の荒れ狂う中心をとらえようと、X線宇宙望遠鏡NuSTARを打ち上げへ。

Spacecraft aims to expose violent hearts of galaxies p.255

doi: 10.1038/483255a

6月の地球サミットに先立ち、国連が「水」問題への取り組み強化の重要性を。

p.256

doi: 10.1038/483256a

中国の科学予算重視の姿勢は揺るがないが、基礎研究の拡充と助成制度の改善が必要との声も。

p.258

doi: 10.1038/483258a

東北大学の論文不正問題を契機に、研究倫理問題を監督する独立機関の設立を求める声が。

p.259

doi: 10.1038/483259a

News Features

神経科学:2つの大脳半球の物語

The split brain: A tale of two halves p.260

1960年代から、脳を分離するという急進的手術を受けた少数の患者の詳しい研究が行われ、脳科学に恩恵を与えてきたが、それもそろそろ終わりそうだ。

doi: 10.1038/483260a

バイオテクノロジー:コーヒーをデカフェに

Plant biotechnology: Make it a decaf p.264

カフェインを含まないコーヒー豆を求めて、探索の日々が続いている。

doi: 10.1038/483264a

News & Views

有機化学:きっちり詰まって働く触媒

p.278

酸の1つが、一般的な化学基であるスピロアセタールの生成を触媒し、この基の鏡像異性体のどちらが生成されるかを制御していることがわかった。これがうまくいくのは、この酸分子の構造がかさばるものであるためだ。

doi: 10.1038/483278a

エレクトロニクス:強誘電体メモリーの内輪話

p.279

電子回路をどんどん微細化することでデジタルメモリーを改良しようという動きは、最終的にはボトルネックに直面することになると考えられる。その解決法の1つとして、メモリー素子の「内部」の隙間を利用することが提案されている。

doi: 10.1038/483279a

発生生物学:脳に至る背景

p.280

脊椎動物の脳を形作るものと似た遺伝子発現プログラムが、半索動物のギボシムシで見つかった。これは、こうしたプログラムが脊椎動物と無脊椎動物の共通祖先で胚発生も調節していたことを示唆している。

doi: 10.1038/483280a

遺伝学:心不全と壊れた大型タンパク質とのつながり

p.281

遺伝的変異によって心臓が肥大して機能が不十分となり、拡張型心筋症と呼ばれる心臓病が引き起こされることがある。この疾患の27%は筋肉中のタンパク質タイチンを破壊する変異が原因であることが現在わかっている。

doi: 10.1038/483281a

物性物理学:2つのグラフェン模倣物質

p.282

2つの大きく異なる方法によって合成されたグラフェン類似物質によって、質量を持たない粒子の起源に関する手がかりが得られ、エキゾチックなトポロジカル物質を研究する道が開かれた。

doi: 10.1038/483282a

神経科学:脳はどうやって機械を制御する術を学習するのか

p.284

動物や人間は訓練をすれば、自身の意図をコンピューターに直接伝達することができるようになる。新たな研究により、脳の皮質線条体系がこの学習課程に不可欠であることの証拠が得られた。

doi: 10.1038/nature10951

生化学:起こりにくいことを起こりやすくする

p.285

天然の抗生物質であるラサロシドAはちょっとやそっとでは作れそうもない化学構造を持っている。この構造形成を触媒する酵素が見つかり、その思いがけない活性が明らかになった。

doi: 10.1038/483285a

遺伝子発現:転写開始の謎を解く

p.286

DNAをRNAに転写するタンパク質のDNA結合部位について、ゲノム全体にわたる高分解能での研究が行われ、この転写過程がin vivoでどのようにして開始されるのか、その詳細が明らかになった。

doi: 10.1038/483286a

Articles

進化:古代の新口動物に起源を持つ脊椎動物脳のシグナル伝達センター

Ancient deuterostome origins of vertebrate brain signalling centres p.289

doi: 10.1038/nature10838

遺伝:真核生物の転写開始前複合体のゲノム全域における構造と編成

Genome-wide structure and organization of eukaryotic pre-initiation complexes p.295

doi: 10.1038/nature10799

Letters

物理:調整可能なハニカム格子にフェルミ気体によりディラック点を生成、移動、融合させる

Creating, moving and merging Dirac points with a Fermi gas in a tunable honeycomb lattice p.302

doi: 10.1038/nature10871

物理:分子グラフェンにおけるデザイナーディラックフェルミオンとトポロジカル相

Designer Dirac fermions and topological phases in molecular grapheme p.306

doi: 10.1038/nature10941

ナノテクノロジー:光学応答の調節されたキラルなプラズモニック・ナノ構造体のDNAを用いた自己集合形成

DNA-based self-assembly of chiral plasmonic nanostructures with tailored optical response p.311

doi: 10.1038/nature10889

化学:閉じ込められたブレンステッド酸に触媒される不斉スピロアセタール化

Asymmetric spiroacetalization catalysed by confined Brønsted acids p.315

doi: 10.1038/nature10932

地球:新原生代の炭素循環の解明

Uncovering the Neoproterozoic carbon cycle p.320

doi: 10.1038/nature10854

進化:歯の複雑性増加の難しさ

On the difficulty of increasing dental complexity p.324

doi: 10.1038/nature10876

進化:多次元的形質空間での共進化は寄生生物や病原体の回避に有利に働く

Coevolution in multidimensional trait space favours escape from parasites and pathogens p.328

doi: 10.1038/nature10853

脳:随意的な神経プロテーゼ操作技能の学習には皮質線条体回路の可塑性が必要である

Corticostriatal plasticity is necessary for learning intentional neuroprosthetic skills p.331

doi: 10.1038/nature10845

生化学:多価シグナル伝達タンパク質の集合における相転移

Phase transitions in the assembly of multivalent signalling proteins p.336

doi: 10.1038/nature10879

植物:ペチュニアのABCタンパク質は、ストリゴラクトン依存性の共生シグナル伝達および分枝を制御している

A petunia ABC protein controls strigolactone-dependent symbiotic signalling and branching p.341

doi: 10.1038/nature10873

免疫:杯細胞は小腸で腸管内抗原をCD103+樹状細胞に運搬する

Goblet cells deliver luminal antigen to CD103+ dendritic cells in the small intestine p.345

doi: 10.1038/nature10863

生理:脂質センサーGPR120の機能不全はマウスおよびヒトの両者の肥満を引き起こす

Dysfunction of lipid sensor GPR120 leads to obesity in both mouse and human p.350

doi: 10.1038/nature10798

生化学:ポリエーテル生合成における酵素触媒による非ボールドウィン型環化反応

Enzymatic catalysis of anti-Baldwin ring closure in polyether biosynthesis p.355

doi: 10.1038/nature10865

生化学:毒性のエポキシドを形成し、脱酸素するオキシゲナーゼ

An oxygenase that forms and deoxygenates toxic epoxide p.359

doi: 10.1038/nature10862

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