目次

Editorials

厳しい経済情勢の影響で、シンガポールの科学の「何でもできる青春時代」も終わりそうだ。

Singapore's salad days are over p.731

doi: 10.1038/468731a

ドイツは、社会に動物実験の必要性を説明して理解を得るための専門機関をもつべきだ。

p.731

doi: 10.1038/468731b

研究助成機関は、科学論文の業界関係者による隠れた代作を防ぐ対策を講じるべきだ。

p.732

doi: 10.1038/468732a

News

太平洋島嶼国が共同して、マグロ資源保護のため、公海の一部での巻き網漁を禁止へ。

p.739

doi: 10.1038/468739a

リンの代わりにヒ素を利用できる細菌の発見に、科学界から疑問の声が。

BIOCHEMISTRY: Microbe gets toxic response p.741

doi: 10.1038/468741a

動物実験への反対を減らすため、科学者たちが、研究を公開し、社会との対話を進める方針を宣言へ。

p.742

doi: 10.1038/468742a

自閉症の抗生物質長期投与による治療の試みに、専門家たちから批判が。

Trial draws fire p.743

doi: 10.1038/468743a

オーストラリアのマレー・ダーリング川水系の保全計画が、トップの辞任で暗礁に。

p.744

doi: 10.1038/468744a

論文の「自己盗作」に対しても、規制を強化する必要が。

Self-plagiarism case prompts calls for agencies to tighten rules p.745

doi: 10.1038/468745a

遺伝子の代わりに薬剤を使うことによって、iPS細胞がより安全に。

p.746

doi: 10.1038/468746a

News Features

凝縮物質:超固体の報復

p.748

超流動ヘリウムの研究で名高いReppy氏が、研究活動を再開し、超固体(supersolid)に取り組んでいる。

doi: 10.1038/468748a

食品:来るべき世界の味わい?

A taste of things to come? p.752

培養筋細胞をうまく増殖させて筋肉を作ることができれば、実験室製の肉がメニューに載る日がくるかもしれない。

doi: 10.1038/468752a

News & Views

進化生物学:ゲノムの砂時計

p.768

比較ゲノミクス研究によって、異論が多い「ファイロティピック段階」の分子的特徴が明らかにされた。この段階は、同じ門に属する動物の胚が、ほかの胚期に比べて、例外なく互いによく似てみえる時期を指している。

doi: 10.1038/468768a

量子物理学:熱いもつれ合い

p.769

微視的な系と巨視的系の両方で、量子エンタングルメント、つまりもつれ合いは低温で観察されてきた。この効果は、系が熱平衡状態になければ、高温でも起こるらしいことが今回明らかにされた。

doi: 10.1038/468769a

がん:腫瘍幹細胞は転向する

p.770

腫瘍幹細胞は腫瘍細胞の供給源だと考えられているが、腫瘍の増殖と転移を助ける腫瘍血管構造の内側を覆う内皮細胞も腫瘍幹細胞から生じることがわかってきた。

doi: 10.1038/468770a

宇宙論:水素は突然イオン化したのではない

p.772

初期宇宙に満ちていた原子状水素の最初の星や銀河によるイオン化が、いつ、どのようにして起こったのかはわかっていない。単一の電波アンテナを使った観測によって、この過程についての新しい手がかりが得られつつある。

doi: 10.1038/468772b

ウイルス学:1個のタンパク質に複数の機能

p.773

ラッサ熱ウイルスの核タンパク質はウイルスゲノムを覆っており、RNA合成のための鋳型を作り出す。この核タンパク質は細胞のメッセンジャーRNAの「キャップ」構造に結合し、新規な機構によって免疫回避を誘導することが明らかになった。

doi: 10.1038/468773a

太陽系:またしても先駆けとなった冥王星

p.775

天体観測と実験データから、太陽系で最大の2つの準惑星の表面に存在する2種類の主要な氷、つまり窒素氷とメタン氷の存在量は意外にも同程度であることがわかり、新たな疑問が生じている。

doi: 10.1038/468775a

氷河学:グリーンランドの氷河の基礎的性質

p.776

グリーンランド氷床のすべりは、表面に融解水が生じることによって影響を受けている。新しい理論により、その結果が氷の移動の長期にわたる速度上昇、あるいは速度低下のどちらになるのかは、融解水の流入量の変動に依存することがわかった。

doi: 10.1038/468776a

Articles

構造生物学:ラッサウイルス核タンパク質の構造により明らかになったキャップへの結合と免疫回避

Cap binding and immune evasion revealed by Lassa nucleoprotein structure p.779

doi: 10.1038/nature09605

構造生物学:tRNAと複合体を形成した細菌リボヌクレアーゼPホロ酵素の構造

Structure of a bacterial ribonuclease P holoenzyme in complex with tRNA p.784

doi: 10.1038/nature09516

生化学:定量的反応性プロファイリングによるプロテオーム中の機能をもつシステインの予測

Quantitative reactivity profiling predicts functional cysteines in proteomes p.790

doi: 10.1038/nature09472

Letters

宇宙:再電離時代の持続時間に対するΔz > 0.06の下限

A lower limit of Δz > 0.06 for the duration of the reionization epoch p.796

doi: 10.1038/nature09601

物理:電荷密度波の光による抑制でみられる協同的な原子運動のスナップショット

Snapshots of cooperative atomic motions in the optical suppression of charge density waves p.799

doi: 10.1038/nature09539

地球:融解水供給の変動性によって駆動される氷床の加速

Ice-sheet acceleration driven by melt supply variability p.803

doi: 10.1038/nature09618

地球:コアで観測された地震波分布からわかった外核の組成成層

Outer-core compositional stratification from observed core wave speed profiles p.807

doi: 10.1038/nature09636

進化:遺伝子発現の分岐は発生の「砂時計モデル」とよく一致する

Gene expression divergence recapitulates the developmental hourglass model p.811

doi: 10.1038/nature09634

進化:系統発生に基づくトランスクリプトームの進化的年代指標は個体発生の分岐パターンを反映している

A phylogenetically based transcriptome age index mirrors ontogenetic divergence patterns p.815

doi: 10.1038/nature09632

生理:細菌の行動の変動性と小刺激への応答の相互依存

Interdependence of behavioural variability and response to small stimuli in bacteria p.819

doi: 10.1038/nature09551

細胞:神経膠芽腫幹細胞様細胞の内皮への分化を介した腫瘍血管新生

Tumour vascularization via endothelial differentiation of glioblastoma stem-like cells p.824

doi: 10.1038/nature09557

細胞:神経膠芽腫の幹細胞様細胞は腫瘍内皮を生じる

Glioblastoma stem-like cells give rise to tumour endothelium p.829

doi: 10.1038/nature09624

細胞:TMEM16Fによる細胞膜リン脂質のカルシウム依存的なスクランブル

Calcium-dependent phospholipid scrambling by TMEM16F p.834

doi: 10.1038/nature09583

がん:変異型TET2を有する骨髄性がんにおける5メチルシトシンの水酸化阻害

Impaired hydroxylation of 5-methylcytosine in myeloid cancers with mutant TET2 p.839

doi: 10.1038/nature09586

構造:単量体ClC輸送体の設計、機能と構造

Design, function and structure of a monomeric ClC transporter p.844

doi: 10.1038/nature09556

「Journal home」に戻る

プライバシーマーク制度