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生理:レゾルビンD2は強力な白血球調節因子で敗血症を制御する

Nature 461, 7268 doi: 10.1038/nature08541

急性炎症の消散は能動的な過程であるという証拠が、しだいに増えつつある。レゾルビンは新規ファミリーの脂質メディエーターで、疾患の治癒期、すなわち回復期を統合的に調整するという独特で特異的な機能をもつ消炎ネットワーク内で酵素的に生成される。レゾルビンD2(RvD2)は、もともと消炎性滲出物中で同定されたが、どのように消炎に寄与するかには明らかにされていない。今回我々は、RvD2の強力な立体選択的作用が、炎症部位への好中球の過剰な遊走の抑制に関与することを明らかにする。RvD2はin vivoで、内皮依存性の一酸化窒素産生、並びに白血球接着因子受容体発現の直接的調節により、白血球-内皮間の相互作用を減少させた。盲腸結紮穿孔により細菌性敗血症を発症させたマウスで、RvD2は局所および全身の両方で細菌負荷、サイトカインの過剰産生および好中球の動員を急激に低下させ、その一方で、腹膜の単核細胞およびマクロファージの貪食を増加させた。RvD2の種々のレベルにおける消炎促進作用は、盲腸結紮穿孔および外科手術によって起こる敗血症での生存率を上昇させる。これらの結果は、RvD2が過剰な炎症反応に対する強力な内在性調節因子であり、複数の細胞標的を介して消炎の誘発と免疫監視の維持のために働くことを示している。

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