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遺伝:カンジダ属真菌8種のゲノムにおける病原性および有性生殖の進化

Nature 459, 7247 doi: 10.1038/nature08064

カンジダ属真菌は、日和見真菌感染症の、世界中で最も広くみられる原因である。本論文では、カンジダ属の6種のゲノム塩基配列を報告し、これらの種と近縁の病原性および非病原性の菌種との比較について述べる。病原性種の細胞壁、分泌タンパク質、および輸送体の遺伝子ファミリーには大幅な拡大が認められることから、毒性に伴って適応したことが示唆される。3つの二倍体種では、広範なゲノム領域がホモ接合となっており、これはおそらく最近組み換えが生じた結果であろう。意外にも、いくつかの種では、接合と減数分裂の経路の重要な成分が欠落している。この中には、接合型遺伝子座(MTL)の大きな差異が含まれる。Lodderomyces elongisporusにはMTLがなく、ほかの種では、細胞の独自性を決定する因子であるa1/α2が失われていることから、接合型や細胞型が制御される仕組みについて疑問が生じた。CUGの遺伝コードのロイシンからセリンへの変化に関する解析では、祖先のCUGコドンの99%が消失し、ほかの場所に新たなコドンが生じたことが明らかになった。また我々は、Candida albicansの遺伝子カタログを改訂し、多くの新規遺伝子を同定した。

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