Letter

免疫:Toll様受容体9は外部ドメインの切断によって機能的受容体となる

Nature 456, 7222 doi: 10.1038/nature07405

哺乳類のToll様受容体(TLR)3、7、8と9は、微生物の核酸を認識することにより感染に対する免疫応答を開始する。しかし、これらの応答は、自己の核酸を誤って認識することで自己免疫が起こる可能性という犠牲を払っている。TLR9とTLR7が細胞内区画に局在するのは、ウイルスの核酸に対する応答を促進するのに役立つ一方で、自己の核酸に対する寛容を維持するためでもあるらしい。しかし、これらの受容体の細胞内区画への輸送と局在を制御する細胞生物学的過程は、ほとんど解明されていない。今回我々は、マウスのマクロファージと樹状細胞で、TLR9とTLR7が小胞体から出てエンドリソソームに移動する経路を明らかにした。TLR9とTLR7の外部ドメインはエンドリソソームで切断されるため、リガンドが認識される区画では完全長のタンパク質は検出されない。TLR9の完全長型および切断型は両方ともリガンドを結合できるが、切断型だけが活性化と同時にMyD88を移動・集合させることは注目すべきであり、これは完全長型ではなく短縮型が機能的受容体であることを示唆している。さらに、TLR9を細胞表面に局在させるなどの、受容体のタンパク質分解を妨げる条件下では、受容体は非機能型となる。我々は、外部ドメインの切断は、受容体の活性化をエンドリソソーム区画に限局させ、TLRが自己核酸に応答することを予防する戦略であると考える。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度