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遺伝:ナメクジウオのゲノムと脊索動物の核型の進化

Nature 453, 7198 doi: 10.1038/nature06967

ナメクジウオは、太古の脊索動物系列が現代に生き残ったもので、化石記録はカンブリア紀にまでさかのぼる。今回我々は、フロリダ産のナメクジウオの一種Branchiostoma floridaeの非常に多型の多い約520メガ塩基のゲノムについて、その構造と遺伝子内容を明らかにし、脊索動物の進化と関連させて分析した。全ゲノムの比較から、これまでわかりにくかった脊索動物の大きな3つのグループ(尾索動物、頭索動物、脊椎動物)の間の関係が明らかになり、最も新しい共通祖先の遺伝子総数が再現できただけでなく、そのゲノム構成も一部再構築することができ、また、脊椎動物系列における2回のゲノム全体規模の重複とそれに続く再編成についても明らかにできた。これらのゲノム規模で起きた事象によって脊椎動物ゲノムが形作られ、脊椎動物の進化の基盤となる遺伝的変異の幅が広がった。

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