Letter

物性:SmFeAsO1-xFxにおける43 Kでの超伝導

Nature 453, 7196 doi: 10.1038/nature07045

層状銅酸化物における高転移温度(高Tc)超伝導の発見以来、この現象の起源を探ることに多大の努力が注がれてきた。しかし、40 K(バーディーン・クーパー・シュリーファー理論から予測された理論上限付近)を超えるTcが得られたのは、銅酸化物超伝導体のみであった。非銅酸化物系バルク超伝導について報告された最高値は、MgB2におけるTc=39 Kである。鉄系LaO1-xFxFeAsにおける26 Kでの超伝導の発見に続いて、層状希土類金属オキシプニクタイドLnOFeAs(ここでLnは、La-Nd、Sm、およびGd)が現在、注目を集めている。今回我々は、ZrCuSiAs型構造をとる関連化合物SmFeAsO1-xFxにおけるバルク超伝導の発見について報告する。抵抗および磁化測定の結果から、転移温度が43 Kと高いことが明らかになった。これは、高温超伝導の起源の研究に新しい材料基盤を与えるものである。

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