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宇宙:土星の低緯度成層圏温度の半年周期振動

Nature 453, 7192 doi: 10.1038/nature06897

惑星大気の温度や風の振動の観測からは、太陽系などでの多様な惑星の大気力学に対するモデルを一般化する手段が得られる。木星では、地球の大気における赤道域振動に類似した現象が発見されている。本論文では、土星の大気におけるメタンの7.8 µmとエタンの12.2 µmの成層圏放射の20年にわたる空間分解観測結果の解析から、土星にも類似の振動が存在することを報告し、南北両半球における惑星面の緯度3.6 °と15.5 °で帯状に平均した成層圏の輝度温度と比較する。これらの結果は、土星の成層圏における鉛直方向と子午線方向の温度変動が、地球や木星と同様な波動現象の現れであるという解釈を裏付けている。この振動の周期は、地球の14.8±1.2年で土星のほぼ半年にあたり、地球の半年周期振動と同様の季節的な強制力の影響であると考えられる。

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