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進化:襟鞭毛虫Monosiga brevicollisのゲノムと後生動物の起源

Nature 451, 7180 doi: 10.1038/nature06617

襟鞭毛虫は、後生動物に最も近縁な既知種である。後生動物の多細胞化への進化の基盤となる分子機構を発見するため、我々は単細胞の襟鞭毛虫Monosiga brevicollisのゲノムの塩基配列決定と解析を行った。このゲノムには約9,200個のイントロンに富む遺伝子があり、その中には襟鞭毛虫以外では後生動物に限定される、細胞接着およびシグナル伝達タンパク質ドメインをコードする遺伝子も多数含まれる。タンパク質ドメイン同士の物理的なつながりは、襟鞭毛虫 M. brevicollis と後生動物では異なることが多く、襟鞭毛虫と後生動物が系統分岐した後に何度もドメインシャッフリングが起こったことが示唆される。M. brevicollisのゲノムの完全解読によって、後生動物の起源に伴う遺伝子の変化をより精密に再現できるようになった。

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