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Editorials

スミソニアン博物館総裁の辞任劇では、科学コミュニケーション予算の偏重という問題も表面化した。科学コミュニケーションと研究を両立させてきた点でユニークな同博物館には、研究予算の充実を目指す次期総裁が求められる。

p.583

doi: 10.1038/446583a

商業伐採、先住民の生活領域、自然保護区を並列させた自然保護プロジェクトがマレーシアで推進されている。違反行為の監視、研究者のサポートなどの条件を満たす必要はあるが、東南アジアでの生物多様性保護モデルとして非常に有望と考えられる。

p.583

doi: 10.1038/446583b

南アフリカでは若い研究者が少なくなり、科学の質の問題も生じている。質の向上には、良きメンター(指導教官)の存在が重要と言える。今年のNatureのメンター賞に、南アフリカ出身の候補者を推薦してほしい。

p.584

doi: 10.1038/446584a

News

神経制御を行う光活性タンパク質の発見は、研究者の間で大きな反響を呼び、特許をめぐる争いも勃発。

p.588

doi: 10.1038/446588a

排ガス問題は環境保護庁(EPA)の責任とする米国最高裁判決。

p.589

doi: 10.1038/446589a

「ジャンヌダルクの遺物」を分析した結果、エジプトのミイラを使った偽物であることが判明。

p.593

doi: 10.1038/446593a

スミソニアン博物館の総裁が辞任し、次期総裁には解決すべき大きな課題が。

p.594

doi: 10.1038/446594a

News Features

天文学:昔々、さほど遠くない銀河でのこと

p.600

我々の銀河系には何があるのか、何が起こっているのか。これまでの観測成果と学説から、このテーマに迫った。

doi: 10.1038/446600a

博物館研究:絶滅寸前の博物館コレクション

p.605

米国フィラデルフィアの由緒ある自然史博物館は財政破綻の一歩手前にある。新総裁は、この博物館を救えるだろうか。

doi: 10.1038/446605a

生物多様性:伐採との共存による新しい自然保護の手法

p.608

単一栽培のプランテーションが、生物多様性を守る戦いの最前線となるのか。

doi: 10.1038/446608a

News & Views

神経科学:神経回路を光で制御

p.617

単細胞生物由来の2種類の光感受性タンパク質を使って、神経を迅速に活性化したり不活性化したりすることができるようになった。この光を使った遠隔操作によって、神経回路をミリ秒の時間スケールで厳密に調節することが可能になる。

doi: 10.1038/446617a

アト秒物理学:トンネル効果を見る

p.619

原子に束縛されている電子が、レーザー場中でトンネリングにより放出されるのはよく知られた量子力学的過程である。しかし、これは極めて速い過程なので、観察するにはX線やレーザーを使った高速の方法が必要である。

doi: 10.1038/446619a

植物科学:オーキシンでくっつける

p.621

オーキシンは植物の成長や発生を制御する主要な物質の1つである。精密な結晶解析研究により、このホルモンが「分子の接着剤」として働いて基質と受容体の相互作用を助けていることが明らかになった。

doi: 10.1038/446621a

進化生物学:見直されるヌタウナギ

p.622

ヌタウナギはぬるぬるした奇妙な生き物だが、脊椎動物の進化の系統樹のどの位置に収まるべきものなのか、研究者にはずっと関心を持たれてきた。今回その発生の研究によって、事態は一歩進んだ。

doi: 10.1038/nature05712

古地磁気学:はるか昔からあった地球のシールド

p.623

地球磁場はその創生以来、大気圏を太陽風による浸食から守ってきた。地球最古の岩石のいくつかに由来するケイ酸塩結晶は、これが30億年以上前から続いていることを示している。

doi: 10.1038/446623a

追悼:Frank Albert Cotton氏(1930-2007)

p.626

無機化学研究者として四重結合を発見し、教育にも力を注いだF A Cotton氏が亡くなられた。ご冥福を祈りたい。

doi: 10.1038/446626a

Articles

物理:原子における電子トンネリングのアト秒リアルタイム観察

Attosecond real-time observation of electron tunnelling in atoms p.627

doi: 10.1038/nature05648

神経:神経回路に対する多モードで高速の光学的操作・観察法

Multimodal fast optical interrogation of neural circuitry p.633

doi: 10.1038/nature05744

生化学:TIR1ユビキチンリガーゼによるオーキシンの認識機構

Mechanism of auxin perception by the TIR1 ubiquitin ligase p.640

doi: 10.1038/nature05731

Letters

宇宙:火星における最近のアルベドの変化による全球温暖化と気候強制力

Global warming and climate forcing by recent albedo changes on Mars p.646

doi: 10.1038/nature05718

物理:ランタニド収縮と重希土類元素の磁性

Lanthanide contraction and magnetism in the heavy rare earth elements p.650

doi: 10.1038/nature05668

地球:白亜紀初期の炭素循環と硫黄循環に対する蒸発岩の堆積の影響

Effect of evaporite deposition on Early Cretaceous carbon and sulphur cycling p.654

doi: 10.1038/nature05693

地球:ケイ酸塩単結晶に記録された32億年前の地球磁場強度

Geomagnetic field strength 3.2 billion years ago recorded by single silicate crystals p.657

doi: 10.1038/nature05667

進化:休眠卵嚢子の中に保存されていたドウシャンツオ産の胚化石

Doushantuo embryos preserved inside diapause egg cysts p.661

doi: 10.1038/nature05682

進化:社会的グループの進化を定量化する

Quantifying social group evolution p.664

doi: 10.1038/nature05670

生態:抗生物質耐性に不利な選択をする方向に働く抗生物質相互作用

Antibiotic interactions that select against resistance p.668

doi: 10.1038/nature05685

発生:神経堤の進化に基づくヌタウナギの発生学

Hagfish embryology with reference to the evolution of the neural crest p.672

doi: 10.1038/nature05633

細胞:Mycの欠失は小腸のApc異常を救済する

Myc deletion rescues Apc deficiency in the small intestine p.676

doi: 10.1038/nature05674

免疫:セマフォリン7Aはα1β1 インテグリンを介してT細胞による炎症反応を惹起する

Semaphorin 7A initiates T-cell-mediated inflammatory responses through α1β1 integrin p.680

doi: 10.1038/nature05652

免疫:転写因子Foxp3は転写因子AML1/Runx1との相互作用を介して制御性T細胞の機能を制御している

Foxp3 controls regulatory T-cell function by interacting with AML1/Runx1 p.685

doi: 10.1038/nature05673

腫瘍:サイトカインにより活性化された核内IKKαはMaspinを抑制することで前立腺癌の転移を制御する

Nuclear cytokine-activated IKKα controls prostate cancer metastasis by repressing Maspin p.690

doi: 10.1038/nature05656

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