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初期神経発生における電気活動

Nature 444, 7120 doi: 10.1038/nature05300

胚発生における脳の形成は、その電気活動とはほとんど関係がないと考えられてきた。この見解に従うと、ニューロンの増殖、移動、分化はまったく遺伝的プログラムによって進められ、電気活動が重要になるのはニューロン接続が微調整される後期になってからということになる。しかしながら、最近の知見から、電気活動が神経系の初期発生に不可欠な役割を担っていることがわかってきた。電気活動は成体の神経系における新生ニューロンの組み込みにおいても同様の役割を担っていることから、電気活動依存的な発生の基盤に一般的な規則があることが示唆される。このように広範囲の現象に関与することから、電気活動は遺伝的プログラムの必須の連携機構として、あらゆる発生段階において必要とされている可能性がある。

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