Letter

赤方偏移z = 6.295に位置するγ線バーストの残光の光学スペクトル

Nature 440, 7081 doi: 10.1038/nature04498

γ線バースト(GRB)の突発的γ線放射は、赤方偏移z > 10の遠方まで検出可能であり、したがって宇宙の星形成活動の発展、銀河間物質の再電離、そして宇宙の重元素増加の歴史に関する優れた探索手段となるはずである。これまでのところ、GRBに対して計測された最高の赤方偏移はz = 4.50であった。本論文では、バーストの3.4日後に得られたGRB 050904の残光の可視光スペクトルについて報告する。スペクトルは、長波長側では明らかな連続成分を示す一方、9,000 Å付近にz ≈ 6.3に位置する水素のライマンα吸収により減衰翼を伴う鋭い吸収端を示す。z = 6.295 ± 0.002での重元素の吸収線の系も検出され、それによって赤方偏移が精密に測られた。Si IIの微細構造の吸収線は、GRBを生じた天体の周囲が高密度で金属に富んでいたことを示唆する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度