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遺伝:イエイヌのゲノム配列、比較解析およびハプロタイプ構造

Nature 438, 7069 doi: 10.1038/nature04338

本論文では、イエイヌ(Canis familiaris)ゲノムの高品質概要配列と、系統間にわたる一塩基多型(SNPs)高密度地図を報告する。イヌは進化に関する重要な情報をもたらし、そして現存の系統が形態的、生理的、行動的形質の表現型に非常に大きな多様性を示すため、非常に興味深い研究対象である。我々は霊長類やげっ歯類の系統との配列比較を、ゲノムと遺伝子の構造および進化の解明に用いた。特筆すべきは、哺乳類ゲノムでは最もよく保存されたタンパク質非コード配列の大部分が、発生で重要な役割を担う遺伝子からなる小さなサブセットの近傍にクラスターとして存在することである。SNP解析により、イヌゲノム全体にわたる長いハプロタイプがあることが明らかになり、系統内および系統間の遺伝的多様性の特徴がはっきりする。今回のSNP地図により、ゲノム全体の関連研究から疾患や形質の原因となる遺伝子を同定することが可能となる。これはヒトとコンパニオン・アニマルの健康に重大な結果をもたらすだろう。

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