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進化:中国で出土した原始的なティラノサウルス上科恐竜化石群とティラノサウルス上科恐竜に原羽毛があったことを示す証拠

Nature 431, 7009 doi: 10.1038/nature02855

ティラノサウルス上科(Tyrannosauroidea)恐竜は最後に最も繁栄した大型肉食恐竜分類群の1つだが、その初期の進化史はまだよくわかっていない。今回我々は、中国遼寧省西部の白亜紀前期の義県層から出土した新しい原始的なティラノサウルス上科恐竜について報告する。この恐竜は小型で華奢で、腕が比較的長く、手は3本指である。この新分類群は、これまで見つかった中で確実にティラノサウルス上科といえる恐竜として最古のものである。この恐竜には、派生的なティラノサウルス上科恐竜の特徴に似た派生的な頭骨構造をもちつつ、原始的なコエルロサウルス類に似た原始的な頭蓋後方の骨格も備えているなど、新旧の特徴がモザイク状に見られる。今回見つかった化石標本の1つには、遼寧省西部で出土した他のコエルロサウルス類獣脚類に見られるものと似た繊維状の外被構造も保存されている。これは、ティラノサウルス上科恐竜が原羽毛を備えていたことを直接示す初めての化石上の証拠となる。

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