目次

Editorials

米国の2005年度予算案の科学関連支出は、実質増はなく、しかも展望に欠けている。

Budget let-downs p.571

doi: 10.1038/427571a

発展途上国の科学の振興は、一国や一組織の力では到底成し遂げられない。

Keys to capacity p.571

doi: 10.1038/427571b

News

東南アジアの鳥インフルエンザ流行を抑えるには家禽類のワクチン接種が必要と、国連食糧農業機関(FAO)が勧告。

Virologists call for vaccination in bid to beat bird flu epidemic p.573

doi: 10.1038/427573a

Wnt情報伝達系について、定説を覆して論議を呼んだ論文が、ねつ造で撤回へ。

Retraction signals end of cell-biology debate p.574

doi: 10.1038/427574a

米国が依頼した国際専門家委員会が、米農務省に対しBSEに対する厳しい対応を勧告。

Food panel calls for beefed up response to mad cow disease p.575

doi: 10.1038/427575a

各国の専門家が集まって、猛威をふるうコイヘルペスウイルスの流行の対策を討議。

Carp virus crisis prompts moves to avert global spread p.577

doi: 10.1038/427577a

News Features

「緑の爆弾」:周囲へのダメージ

Collateral damage p.580

爆弾が環境に長期の悪影響を及ぼすことを懸念して、米軍では、環境に優しい爆弾の研究が行われている。

doi: 10.1038/427580a

気候変動:歴史の暑い手

The hot hand of history p.582

ヒトは、気づかないまま、何千年にもわたって気候を変化させ続けてきているらしい。

doi: 10.1038/427582a

News & Views

素粒子物理学:強い力を計算する強力な方法

Lattice window on strong force p.591

格子量子色力学の分野で長らく待たれていた突破口が開かれた。素粒子間に働く強い力の効果を計算する方法が見つかったのである。これによりついに新しい物理学の姿が明らかになるかもしれない。

doi: 10.1038/427591a

医学:血管系の欠陥を遺伝学で解明

Genetic spotlight on a blood defect p.592

新生児の血管系に欠陥が生じる原因は、異常が遺伝性でない場合は確定しにくい。巧妙な実験により、血管新生を促進できる遺伝子が突き止められた。highlights 参照。

doi: 10.1038/427592a

植物生態学:将来有利な立場になりそうなよそ者

Favoured aliens for the future p.594

ある種の植物は大気中の二酸化炭素濃度が高い環境を好むようになるかもしれない。このような種が侵入してきた場合、元からあった植生を犠牲にして盛大に繁茂することになりかねない。

doi: 10.1038/427594a

惑星科学:磁気を帯びた水星

The optical age of silicon p.595

宇宙探査機マリナー10号からのデータによって、予想外にも水星に全球的な磁場があることが明らかになった。この問題の答えが水星の地殻中にある可能性が再検討されている。

doi: 10.1038/427595b

デバイス物理学:光変調器になったシリコン

Magnetic Mercury p.595

シリコンチップはエレクトロニクス産業の大黒柱であるが、フォトニクスの分野でも同じく優位を占めることになるかもしれない。重要な構成要素である、高周波光変調器がシリコンを使って作られたのである。highlights 参照。

doi: 10.1038/427595a

保全生物学:ハゲワシを滅ぼす薬品

Fatal medicine for vultures p.596

西欧社会では以前に明らかになったことの繰り返しだが、インド亜大陸におけるハゲワシの減少は環境中の毒物に関連している。ハゲワシの3種は絶滅寸前である。letters, p.630 参照。

doi: 10.1038/nature02365

超分子化学:メリーゴーランドみたいな分子

Molecular merry-go-round p.597

窒素を含む2つの有機分子の間に挟まれた銀イオン配位化合物は、イオンと窒素原子間の配位の変化に伴って回転木馬のように回転する。

doi: 10.1038/427597a

メリーゴーランドみたいな分子

p.597

窒素を含む2つの有機分子の間に挟まれた銀イオン配位化合物は、イオンと窒素原子間の配位の変化に伴って回転木馬のように回転する。

doi: 10.1038/fake199

分子生物学:確実にまちがいなくDNAを複製する方法

Ensuring error-free DNA repair p.598

損傷を受けたDNAは最大級の正確さで除去しなくてはならない。間違いは多大の損害をもたらすからである。基質特異的に働く修復酵素の構造から、こういう作業が行われる仕組みについてよい手がかりが得られた。letters, p.652 参照。

doi: 10.1038/427598a

feature:ネットワーク構築の好機

Networking opportunity p.601

今までなおざりにされていた数学理論が、最近人気を集めている。それは生物系におけるネットワーク動態に関連しているからだ。ヒルの心臓の拍動は「亜群の理論」に基づいて数学的に記述できるのだが、これはほんの一例に過ぎない。

doi: 10.1038/427601a

Article

生化学:電子伝達鎖における酸化還元エネルギーの可逆的な共役

Reversible redox energy coupling in electron transfer chains p.607

doi: 10.1038/nature02242

Letters

宇宙:重力レンズにより作られたクェーサーの中心像

The central image of a gravitationally lensed quasar p.613

doi: 10.1038/nature02279

工学:金属酸化膜半導体キャパシターに基づく高速のシリコン光変調器

A high-speed silicon optical modulator based on a metal-oxide-semiconductor capacitor p.615

doi: 10.1038/nature02310

化学:ナノスケールの八面体に折りたたまる1.7キロ塩基の1本鎖DNA

A 1.7-kilobase single-stranded DNA that folds into a nanoscale octahedron p.618

doi: 10.1038/nature02307

地震:M=7.9のアラスカ州デナリ地震により生じた一時的な変形による地震の発生

Earthquake nucleation by transient deformations caused by the M=7.9 Denal, Alaska, earthquake p.621

doi: 10.1038/nature02335

進化:最古の昆虫に関する新たな手がかり

New light shed on the oldest insect p.627

doi: 10.1038/nature02291

環境:パキスタンにおけるハゲワシの個体群減少の原因は残留ジクロフェナク

Diclofenac residues as the cause of vulture population decline in Pakistan p.630

doi: 10.1038/nature02317

生理:最適の気管支樹は危険となる可能性がある

An optimal bronchial tree may be dangerous p.633

doi: 10.1038/nature02287

医学:ハンセン病の感受性にはPARK2およびPACRGの2つの遺伝子が関与する

Susceptibility to leprosy is associated with PARK2 and PACRG p.636

doi: 10.1038/nature02326

医学:変異時にクリッペル・トルノネー症候群感受性を示す血管新生因子の同定

Identification of an angiogenic factor that when mutated causes susceptibility to Klippel-Trenaunay syndrome p.640

doi: 10.1038/nature02320

細胞:よく保存されたsiRNA分解RNアーゼが線虫のRNA干渉を負に調節する

A conserved siRNA-degrading RNase negatively regulates RNA interference in C. elegans p.645

doi: 10.1038/nature02302

生理:細胞質のダイニンは負荷に応じてギアの働きをする

Cytoplasmic dynein functions as a gear in response to load p.649

doi: 10.1038/nature02293

細胞:MutYアデニンDNAグリコシラーゼが行う8-オキソグアニンと誤って対合したアデニンの除去の構造的基盤

Structural basis for removal of adenine mispaired with 8-oxoguanine by MutY adenine DNA glycosylase p.652

doi: 10.1038/nature02306

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