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医学:口蹄疫に対するワクチン接種の戦略モデル

Nature 421, 6919 doi: 10.1038/nature01343

ワクチン接種は、ヒトや動物のある種の感染症に対する強力な防衛力を授ける。しかしながら、ワクチン接種によって家畜の口蹄疫(FMD)の大流行をコントロールできる可能性については議論の余地がある。我々は、各農場のデータを基にしたモデルを用いることによって、病気の発生に先立つ全国的な予防接種運動、もしくは流行に際しての対応的ワクチン接種と淘汰策を組み合わせた方法について検討を行う。標準的な疫学の理論と一致して、大規模な予防的ワクチン接種により大流行の可能性を大幅に減少させることが可能であり、その一方で、高いリスクを持つ農場に的を絞ることによって効率が上がる。もし十分な供給源および準備がある場合には、対応的ワクチン接種と淘汰策との組み合わせによって進行中の流行をコントロールできる可能性がある。我々はまた、「予測的」ワクチン接種という対応策についても検討している。これは流行の鍵となる空間的な伝染の場を標的とし、多くのFMD流行の特徴である長期化を顕著に抑えることができるものである。これらの分析は、多様な空間的環境下にあるヒトや家畜の感染症のコントロールに関して多くの意味を持つものである。

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