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植物:イネ第1染色体のゲノム配列および構造

Nature 420, 6913 doi: 10.1038/nature01184

イネ(Oryza sativa)は、ゲノムサイズが小さいこと、遺伝子地図があること、形質転換が比較的容易なこと、他の穀物類とシンテニーが認められることから、モデル植物とみなされている。本論文では、イネゲノムのうち最も長い第1染色体のほぼ完全な配列を報告する。この染色体の構造の特徴、また配列から得られる生物学的知見についてまとめる。43.3メガベース(Mb)の非重複配列を解析した結果、6,756個のタンパク質コード遺伝子が存在し、そのうち3,161個が、別のモデル植物であるシロイズナズナ(Arabidopsis thaliana)のタンパク質と相同性を示すことがわかった。遺伝子群の約30%(2,073個)は、既に機能を元に分類されているものであった。イネの第1染色体は、特にコード領域でグアニンとシトシンに富んでおり、複数の遺伝子ファミリーが分散またはタンデムリピートを形成して分布していることが特徴的である。概要配列との比較から、精度の高い完成配列が重要なことがわかる。

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