Letter

細胞:カロリー制限は呼吸の比率を高めて出芽酵母の寿命を延ばす

Nature 418, 6895 doi: 10.1038/nature00829

哺乳類の寿命を長くすることがわかっている唯一の方法はカロリー制限(CR)であり、この方法は多様な生物で寿命を延ばす。今回、出芽酵母(I>Saccharomyces cerevisiae)におけるCRモデルを構築した。この系では、グルコース量を制限し、またはグルコース濃度を感知する環状AMP依存性キナーゼ(PKA)の活性を低下させて寿命を延ばすことができる。PKA活性が低下した変異体の寿命延長にはSir2およびNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が必要である。今回、CRがSir2を活性化して寿命を延ばす機序を調べた。炭素代謝をミトコンドリアにおけるトリカルボン酸回路に振り向け、またそれに伴う呼吸比率の上昇が、この過程で中心的な役割を果たすことを示す。この代謝を利用した戦略を、動物を対象としたCRにどのように適用できるかについても考察する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度